「怖い」「いやだ」という気持ちがあると、なぜか注射の痛みはより強くなりがちです。そこで大切なのは、注射を嫌がるこどもの気持ちに寄りそうこと。こどもの不安を理解し、注射にむきあう態勢をととのえることは、有効な痛み対策となります。ここでは、こどもが安心して注射を受け入れるために推奨されている方法を紹介します。
こどもだからといってきちんとした説明をせずに、いきなり注射を行うことは、より強い恐怖や誤解を与えることになってしまいます。こどもの発達に応じ、理解できることばで注射の必要性を伝えましょう。「注射をのりこえた!」と意識できれば、自信がつき、こどもなりに注射という行為を納得することにつながります。「頑張ったね」のほめことばも忘れずに。
こどもの注意が注射にむき過ぎないように、会話をつづけたり、お母さんにダッコしてもらったりして緊張をやわらげましょう。言葉による説明が理解できる年齢なら、深呼吸をさせておなかをへこませ、息をはくタイミングで注射をする方法も効果が期待できます。
小さいこどもの場合、注射以外のものに注意をむけさせるのもとても効果的で、痛みを感じにくくなることが判っています。
例えばお母さんと一緒に絵本を見たり読んだり、ゲームで遊んであげたり、お人形遊びをしたりするなどです。