「注射は、痛くてあたりまえ」と思っていませんか。
じつは、注射による痛みには、さまざまな理由があります。
なぜこどもは注射を嫌がるの?泣いてしまうの?
正しい知識を身につけ、こどもの痛みを理解してあげましょう。
注射の針が皮膚や筋肉に刺さるという物理的な刺激に加えて、その部分の細胞(さいぼう)から、カリウムやヒスタミン、アセチルコリンなどの化学物質が作り出されます。それらの物質が皮膚や筋肉の中にある神経(自由神経終末)に届くと、体が傷ついていることを知らせる電気信号が発信されます。
その信号が神経の経路を伝わって、中枢神経である脊髄(せきずい)から脳へと届くことで、わたしたちは「痛み」を感じるしくみになっているのです。